コンタクトレンズをお使いの皆様へ

ソフトコンタクトレンズ(SCL)の不思議

知っていることと、知らないこと

Ⅰ:知っていることと、知らないこと

ソフトコンタクトレンズを使っているときに知っていることは
 よく見えて
 痛くない
 という快適さは知っているが、
角膜のことは
 何も知らない。
そのことから次のように思うことでしょう。

《ソフトコンタクトレンズは安全なものだろう》

それで、コンタクトを目に入れた後は特に目のことを気にすることはなくなり、いつの間にかうたた寝をしたり、装用時間を気にすることもなく、いつの間にか12時間~16時間、もっと長く使うこともあるでしょう。
3か月に一回の定期検査のことなどすっかり忘れてしまい、レンズの買い替えの時だけ眼科を受診するようになります。
快適に使用しているように思えるので当然の結果と言えます。
しかし、快適に使用出来ている間は目に何の影響もないと思ってしまうところに問題があるのですが、角膜のことを知らないままでは、快適さの裏に隠れる危険性に気付くことは全くないと思われます。

そこで皆さんに角膜のことをぜひ学んでもらい、危険を避ける使い方ができるよう提案したいと思います。

角膜と特別な神経のはなし

Ⅱ:角膜と特別な神経のはなし

角膜は黒目の部分にお椀形で透き通ったレンズとして存在しますが、じかに見ることが出来ないため、存在が分かりません。
この透明で光を通すための角膜(レンズ)は傷を避けるために特別な神経を持っています。
角膜レンズの表面近くまで痛みの神経が来ているのです。
そのため、自分の指でさえも、そっと触るだけで痛みを感じるほどです。
指で角膜を触ると痛いという事実は皆さんもご存知のことでしょう。
しかし、皮膚と全く違う特別な神経を持っていることに気付いていないのです。
この特別な神経は角膜レンズにしかありません。
この神経のおかげで、私たちは傷(異物)から角膜レンズを守ることが出来るのです。
角膜レンズを守るための特別な神経があることが、分かっていただけたでしょうか。

Ⅲ:瞼のはなし

角膜に特別な神経があるにもかかわらず、瞼(まぶた)が激しく瞬きをしてもいたくありませんね。不思議ですね。
瞼は特別な神経をおとなしくさせることが出来るようです。
私たちの角膜レンズは、瞼以外の異物に対して、特別な神経が痛みを起こすことにより、異物を排除してきました。
角膜を守るための瞼は、特殊な神経をおとなしくさせ、角膜のために16時間で、約1万から2万回も涙を塗り続けていると思われます。寝ているときは、瞼を閉じ外界から角膜を守り続けています。
そこへ、瞼と同じ(特殊な神経をおとなしくさせる)機能を持ったソフトコンタクトレンズが現れたのです。
瞼と同じように痛みが出ないため、ソフトコンタクトレンズ使用している人は、安心することになります。

Ⅳ:特殊な神経をおとなしくさせる、まぶた(瞼)とソフトコンタクトレンズの違い

① 瞼は角膜に涙(殺菌、うるおい、栄養)を塗り続けていますが、ソフトコンタクトレンズはそれを邪魔します。
② 瞼は傷の痛みを抑え、回復に協力しますが、ソフトコンタクトレンズは痛みを抑えながら少しずつ傷を増やします。これこそが痛くない危険性なのです。
③ 瞼は目を閉じて寝ている間、角膜に必要な酸素を供給しますが、ソフトコンタクトレンズは約3分の1に減らすものが多い(中には、よく酸素を通すものもある。)

ソフトコンタクトレンズ使用の注意点

Ⅴ:ソフトコンタクトレンズ使用の注意点

① 涙での角膜の殺菌ができない時間になるので、必ず殺菌されたものだけを使用する。
手を良く洗い、レンズの内側は指で触らない。
② 使用直後から少しずつ軽い傷がつき始め、時間とともに増えていきますので、
10時間ぐらいまでで使用をやめたほうがいいでしょう。それくらいまでの時間の傷は浅いので、翌日までには回復します。
③ 使用中にうたた寝でもすると、角膜が年を取るので、やめましよう。
使用したまま、長い時間寝てしまうと、重大な傷をつけてしまうことが多いのでやめましょう。

Ⅵ:ハードコンタクトレンズの特徴

① ハードコンタクトレンズは角膜より小さく涙の上で上下運動をしているので涙は角膜にとどいており、あまり邪魔をしませんので殺菌の必要がありません。
② 特殊な神経をおとなしくさせることはできませんので痛みや、異物感が強いですが、
小さな傷でもすぐに痛みで反応するので、深い傷になりにくい。
普段と違う痛みや、異物感があるときはハードコンタクトレンズを取り、一日休めばすぐに良くなります。
③ ハードコンタクトレンズでのうたた寝は心配ありません。

角膜は異物を嫌うところです。コンタクトレンズ使用者は3か月に1度の診察で傷の具合を確認しましょう。

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